助産師のそらにこです。
お産直後の早期授乳が大事であることは母乳がよく出るために①でお話ししました。今日はその後のお話しです。
まずは母乳に関するホルモンを理解しよう!
母乳に関わるホルモンは主に2種類あります。
プロラクチン:母乳を作るホルモン
オキシトシン :母乳を押し出すホルモン
この二つのホルモンレベルを上げる事が母乳を出すために大切になってきます。
どんなタイミングで授乳したらいいの?
具体的には授乳と授乳の間は3時間以上空けないようにするといいです。
なぜなら授乳により上がったホルモン値は約3時間ほどで元の位置まで下がってしまうからです。
ですのでホルモン値が下がりきらないうちに授乳して、ホルモン値を上げておくと、母乳が出やすくなるというわけです。
1日何回位は授乳するの?
最低限3時間に一回は授乳した方が良いと考えると一日8回以上の授乳を目指しましょう。
頻回になっても無理なくできているのであれば問題ありません。
逆に赤ちゃんが中々起きてくれないのであれば3時間位経ったら起こして授乳して下さいね。
時々おとなしい子もいますが、生まれて24時間くらい経ってくると赤ちゃんが寝なくなりずっと泣いてる〜〜!なんてこともしょっちゅうあります。おっぱいを吸ってたり、抱っこしてたらおとなしいけど、ベッドは寝かせると泣き出すといった感じです。
無理もありません。オッパイがほとんど出てないのですから欲しがるのは当たり前なんです。しかしそこには自然の摂理が働いていて、母乳がでない→赤ちゃんが頻回に欲しがって吸う→母乳が出るようになってくる という、理にかなった状態になっているのです。
無理にする必要はありません。ストレスで心が折れてしまったら元も子もありません。もし、しんどいようであれば、最低限3時間に一回は吸えるように、母乳を吸わせた後にミルクを少しあげて赤ちゃんに寝てもらいましょう。そして自分もその時間にしっかり休みましょう。
母乳はいつになったらでるようになるの?
沢山吸わせたからといって、すぐに出るようにはなりません。個人差があり、3日くらいで十分足りるくらいでてくるようになる人もいれば、1週間以上かかる人もいます。
母乳が出ない間、赤ちゃんは大丈夫なの?
赤ちゃんはお腹の中から、ある程度のお弁当と水筒を蓄えてきているので、大丈夫な事が多いです。(身体的には大丈夫だけど、気持ち的にはお腹空いてるから泣く事は泣きます)
ただ、元々小さめで生まれてきた赤ちゃんや、黄疸(新生児特有の生理的なもの)が強めに出る場合は、ミルクを早めに補足した方がいい場合もあり、スタッフから、ミルクを足すように言われることもあります。
ミルクをあげると消化するまでに3時間ほどかかりますので、母乳を吸わせた直後にミルクを補足するようにする事で母乳間隔を3時間以上あけないようにする事ができます。
まとめ
母乳増やしたい人は1日8回 3時間に一回は吸わせましょう。
コメント